ピーちゃんに人見知り

かくして、ピサロをつれて地上に戻ることに。


念願のピサロ様、わーい、わーい、カッコイイぞ〜♪
……の、はずが!!


プレイヤー、すっかり勇者に毒されたのか、その逆か。
ピサロ怖いよぅ。
髪の毛サラサラだし、すらっと背が高いし、顔は美怖いし。
いちいち話しかけないで黙って進め、とか言うし。
今までオッサンとへなちょこっぽい兄さんしかいなかったせいか、
美形に慣れないこともあり、なんだかかなり人見知り。


コレじゃいかん、友好度を高めなくては!
そうだ、温泉に行こう!
ルーラ、アネイル
……
アリーナ「ねぇ、勇者、何すればいいかわかってる?」
……え?
ライアン「目的の場所を見失ってしまいましたな。」
あ、あの……
ピサロ「……」
う、ぅ……
ちがう、ちがうんだ、みんな疲れてるだろうし……
温泉に、仲良く温泉……
くすん。


コレじゃいかん、そうだ、ロザリーヒル
ここならロザリーも喜ぶし! ルーラ!
ピサロ「こんなところへ来て、情けをかけたつもりか?」
ビクッ
……ち、ちが……うぐ……ぐすん。


そうだ、仲魔になったからにはここへ行かないと!
「お前みたいなガキは一晩とまっていきやがれ!」
よーし、洗礼は済んだ。
次は……


山奥の村にて。
ピサロ「………。」
ピサロ「………。」
ピサロ「………。」
ピサロ「………。」
ピサロ「………。」
……ごめんなさい。


山奥の村では、本来台詞があるらしい。
でも何故か、ピサロの「………。」のみしか出なかった。
この無言が逆に、良かったな。
言葉にならない複雑な気持を表すみたいで。


仲良くなろう作戦はことごとく失敗。
今度はカジノにでも行ってみようか……
とりあえず、持ってた皆殺しの剣と、ピサロ初期装備のはやぶさの剣を交換こ。
初戦闘でピサロの謎技に余計に恐怖。


ライアンさん、ライアンさん、ピサロさんがッ
回転しながら体当たりしてるよぉぉぉ!