おお我等がクッパ様

今日は気が滅入っていたので家で4コマを読んでいた。
それも火の玉のマリオ64
何せ最初に触れたゲーム4コマは、
マリオかドラクエかというほどの長い付き合い。
実家にあったのはENIXマリオ10巻目だったな
懐かしい。今もあるけど。


それはともかくとして、
私はクッパが好きだ。
もちろん恋心ではない。
ヤツは魔王として素晴らしいステータスを持っている。
懲りない、モテない、熱血単純。
何度でも姫をさらう。
何度でも、健気にしつこく。
きっと姫のことがすごく好きなんだと思う。
いや、そう思いたい。
姫は姫で、時折心が揺れるんだと思う。
きっと彼女はオジコンだろうし、
自分のためにマリオと戦う姿にクラッと来たり。
顔は怖くて、むしろヒトじゃないけど、
広い背中の甲羅に哀愁を感じちゃったりして。


クッパには7人(匹)の子供がいる。
あれだけ似てるんだから実の子供だろう。
妻はいったい何処から来たのか?
多分、マリオ3辺りで見合いをしたんだろう。
さすがの魔王もそろそろ落ち着きたいと思ったのだ。
相手は亀族の貴族の女性、あまり美人(美亀)ではないが
気立ての良い女性だった。
私が予想するに、姉さん女房だったろうな。
始めは姫のことが忘れられなかったクッパも、
彼女の優しさに惹かれて、いつの間にか心から愛していたんだ。
そして待望の子供が生まれる。
亀だからタマゴだし、たくさんいる。
魔王妃様は涙を流しながらがんばって生んだけれど
産後の肥立ちが悪くて亡くなってしまったんだ。
クッパはそれはそれは悲しんだことだろう。
それを見て、クッパを幼少時から世話をしてきた、
じいやカメックは一生懸命励まし、
妻の残した子供たちを育てるように諭したんだ。
しばらく悪さなど考えず、
子供たちの世話に勤しんだに違いない。
亀の成長は早い。
数年で子供たちは立派に戦えるほど大きくなった。
まだまだやんちゃではあるが、子育てもひと段落だ。
ようやく気持ちも落ち着いて、
一人コーヒーを飲んでいたときに思い出されたのは
宿敵マリオと、あの美しい姫。
楽しかったあの頃、我が青春の人。
クッパは立ち上がった。
「……行くか、姫をさらいに。」


こんな感じの小説を書いてみたい。