駅-電算駅-

前にも紹介した「駅」。
何故ここであえて電算駅かというと、
何を隠そう気分が憂鬱だからだ。


電算駅。
電気っぽい雰囲気の名前。
チカチカしたデジタルっぽいマップ。
中身はギャンブルミニゲーム満載のハイテクノロジー


でも実は、魔界だったりする。


電算駅の作者yorozuさんの作品はいくつかやった。
ENDLESS LIVERとバグの合成伝説…だったかな。
ダンジョン探索や合成によるアイテム集めが主で、
ストーリー性はちょっと物足りない。
アイテム集めは嫌いじゃないけど、
もう一歩、
私には向いてるのか向いてないのかよく判らんところだ。


しかし、私はこの作者さんの作品が好きだ。
多分、世界観が好きだ。
住んでいて心地よい世界ではないのに、なぜか好きだ。


当たり前に魔界がある。
当たり前に魔界が善役である。
魔界の者たちが壊れかけているほどに爽やか。
アァ、魔界に行きたい……
いつの間にかそんな思いを抱いてしまう。


ちょっと駅から離れてしまった。
そうそう、電算駅に限って言えば、これは…
台詞がなぜか頭に残る。
ヘンだから、なのかもしれないが。
「電波はヒトの心にピピピ伝わります。」
何故か心地よい。
「自分の持ち味や個性を生かそうとして、
 逆に自分を殺していないか?」
何故かお前に寄り添いたくなる。
電波が、電波が、電波が。
そんな電波に共感する自分がいる。


気がつけば、兵士詰所で針の穴に糸を通している自分がいる。
延々と、延々と。
半透明の兵士に囲まれて、
オバケに向かい合う少年の姿。
延々と。