On Holy Day

そしてこれは記念すべきプレイとなる。
なんと、ついに、
ついに、
ノーヒントクリアー!!
わーわー!


あぁ、ご覧よ、ステファニー、
人間って成長するんだ。
こんなにも……なぁ、今の俺、輝いているだろ?


実のところ、わりと得意な言葉の暗号がほとんどで、
アイテム使いはなく、似たような暗号が多かったせいである。
ひとつ解ければ他のも応用といった感じで。
また、すべてのクイズや暗号が解けなくても、
最後の暗号は解読できる……カンで。


本当は、解けなかったクイズがいくつかあるのだ。
特に私は「あるなしクイズ」がものすごっく、ものすごっく、
苦手中の苦手で苦手だ。
ちぃとも要領がつかめない。なにさ、あれ。
○○にはあって、××にはないって。
まったく共通項を見つけられない。
それを解くくらいなら、カンで言語解読したほうが早い。
いまだにあるなしクイズの答えだけが分からない。


主人公はニワトリとイヌという、
動物的ほのぼのファンタジックワールド。
コミカルな雰囲気は心を和ませる。
が、
主人公のコマンドに、「吠える」とか「つつく」とか、
なんか一見使えそうな行動があって惑わされたんで悔しさも。
これがもう、ほとんど使わない。
あるんだからっ、もっと使おうよ!


エンディングはアッサリめ。
かなり個人的には、嬉しいものだった。
3連作クリアの最後にはぴったりの贈り物だったな。



                                                                                              • -


これらの作品をクリア後、
私のデスク周りにはメモ用紙が散らばっていた。
普段、ゲーム中にメモなんぞしない私が、
謎解きゲームをやるためだけにペンを執ったのだ。
それはまるで、難しいレポートを書いた跡のように
乱雑に、それは真面目そうに。


なんだろう、この気持ち。
低調な達成感と、僅かな罪悪感。
そして甘酸っぱい、恋の予感にも似た不安なときめき。


この気持ちこそが、


ゲームだったらこんなにがんばれるのにねー
もっと他の事にその労力を使えば……


というお約束な心情なんだろうか。うん。