おいでよどうぶつの森ってホラーゲーム

初めて森に入ったのは、深夜。
深夜、土砂降りの中、怪しげなタクシー運転手に連れられて。
見知らぬ土地に足を踏み入れる。


役場での手続きを終え、家に向かうも緊張は解けない。
何がどこにあるかわからない、歩き方さえ忘れてしまったようで、
地図を片手に握り締める。
高鳴る鼓動、ひやりとした夜の風に恐怖を覚え、
無意識に歩調も早まってきた
そのとき


フワリ


突然足元が闇の宙にとらわれたかのように浮いた。


ドシーン!!


そして、落ちた。
鈍い痛みが全身に走る。


一瞬、何が起きたのか分からなかった。
気づけば自分の体のハバぴったりの穴の中に、
行儀よくはまっている自分がいた。
どうすればいい?
どうすれば抜けられる?
そのとき、リンクの声が耳元で聞こえた。
「とらわれたときは、スクラッチだ!」
・・・そうか!


そして僕は、無事におとしあなから抜け出したのであった。
初めて出会った住人が強面のダンベルで(もちろん深夜)
ものすごいビビッたなどという話は、
また次の機会にでも・・・